2009年9月18日金曜日

クレア・カレッジの《フランス合唱音楽集》

イギリスの大学には優れた聖歌隊が多いです。
ケンブリッジではキングス・カレッジが特に名高いのですが、このCDでは同じケンブリッジでもクレア・カレッジの聖歌隊が歌っています。ここは女声が参加しているのが、他と大きく違っています。
女声が歌っていても発声は完全な頭声発声で、澄み切ったトーンはさすがイギリスの伝統。フォーレの宗教曲にそれがピタリとはまって、静謐さとたおやかな雰囲気はまさに天国だと感じます。ラテン系のある神父さまに聴いてもらったところ、「発音がどうもね」などと憎まれ口を叩いてはいましたが、たしかに子音の発音は大人しすぎるかもしれません。
けれども、私にとっては部屋の取り出しやすいところに置いて、時々こっそり聴きたい名盤となっています。特にフォーレの《小ミサMesse basse》とモテットはクリスチャンでなくとも参ってしまうにちがいありません。



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